毎年、たすけびとではクリスマスに特別なボランティア活動を行っています。今年のテーマは「小さなサンタクロース」。参加者の皆さんには、ストリートチルドレンのために約30個のプレゼントをそれぞれご用意いただきました。
活動当日は、みんなで夕食を共にし、夜9時に出発。ストリートチルドレンは街中を移動するため、私たちもバイクでダウンタウンを巡りながら彼らを探しました。
バイクで3分移動したらたくさんのストリートファミリーがいました。
彼らの生活状況は過酷です。ドゥマゲテからバスで2時間、その前に岩だらけの道をさらに2時間も歩いてやっと街にたどり着きます。家族や親戚と共に物乞いをするためにやって来た彼らは、夜になると閉まった店舗の前で眠ります。
そんな中、子供たちがサンタクロースとなり、心を込めて準備したプレゼントを配りました。ある参加者のK君は、日本から持参したサイズアウトした靴を、一人ひとりの子どもの足のサイズを確認しながら渡していました。
また、Eさんご家族は、プレゼント一つひとつに手書きで「Merry Christmas」とイラストを添え、心を込めて準備されていました。
そのイラストが子供達の温かみが伝わってきます。写真がないのが残念です。
中には、生後1か月の赤ちゃんが公園で寝ている光景にも出会いました。その赤ちゃんには自宅にあった新生児用の服やおむつ、粉ミルクをお渡ししました。お母さんはすぐに私達が持って来た衣類に着替えさせ、赤ちゃんを大切に抱きしめていました。しかし、横に置いてあった哺乳瓶に入っていたミルクがいつ作られたものなのか、常温で保存されたミルクが安全なのかなど、さまざまなことが気にかかり、今でも心に残っています。
私達が用意した肌着に着替えさせたあと
お母さんは笑顔になっていました。
今回のボランティア活動を通じて、参加した子どもたちは「与えること」の大切さや、社会の現実を肌で感じる貴重な経験を得たことでしょう。この活動は、単なる支援にとどまらず、多くの気づきと学びを与えてくれるものです。
ボランティア活動の後は公園でゴーカートに乗りドゥマゲテの夜風の中走り回っていた子供達。
来年のクリスマス、ぜひ一緒に参加してみませんか?受験に有利になるボランティア活動証明も発行いたします。”たすけびと”は、皆さんと共に心温まる活動を広げていきたいと願っています。