3時頃にジュリエットから 山田さんが行方不明です! !! と 焦ったジュリエットからの電話!
状況を聞くと、外で暫く座っていたのに気がつけば居なかったと
直ぐに鈴木さんの息子さんにも連絡。
息子さんは 『杉江さん…これも親父の人生です。何があっても僕は受け止めます。』と言ってくれたが私として 離れた息子さんからすれば それ以外に言う言葉はないと思うと申し訳けなく感じる…
近所の情報で
大通りでトライシクルに乗った情報が入ったが トライシクルナンバーは分からず、探しようがない…
鈴木さんのTシャツに は
『認知症です。私が迷っていたら 下記の電話番号に電話して下さい』と念のために書いてあるので 誰かがきっと電話してくれると信じるしかない。
近所の人も鈴木さんに理解があり普段から果物や、お菓子をくれたりと優しくみんな鈴木さんを探してくれる
鈴木さんは最近、髭剃りを買いたいと言っていたので 夕方、5時頃に 私と息子はロビンソンに向かう。
休日で沢山の人々で私に焦りが出始める。
お友達のチャーリーから 電話が入り『ヒロコさん今、ロビンソンでしょ? 』
ん?何でわかるん?
『さっき、鈴木さん見かけたから…』
『えーっ!どこ?どこ?どこでーーぇーッ? !!!』
『裏側の入り口で見かけたけど ヒロコさんが見当たらなかったから電話しました』
急いで息子と裏側の入り口に向かう!
いたーーぁー!!!『鈴木さん !』
かなりの疲労で話す力がなくなっていた。
鈴木さんの説明だと、トライシクルで“浦和のダロ駅“に行こうとしたが ドライバーが連れて行ってくれなくて トラブルになり ロビンソン前で金は要らないから降りろ!と もめて 降ろされたらしい。
鈴木さん… 浦和のダロ駅はないよ。
と鈴木さんに話すと息子に 『もう ええやん! 疲れてるねんから…』『見つかって良かったやん😃』と優しく鈴木さんの背中を撫でる・・・間違いない…見つかって良かった
息子が鈴木さん 『ラーメン食べに行こうか?』と優しく慰める
アパートに連れて帰ると急いでベッドに横になる鈴木さん
鈴木さんのアパートから大通りまで歩くと15分はかかる。 その間、ジュリエットは何をしていたのか? 疑問に思うが
もう、私はジュリエットに何も言わず どうやってクビにするか? と 考え出した…
翌日、鈴木さんを訪ねると 鈴木さんが一人でお昼寝。
ジュリエットは洗濯でも干しに裏でも行ったかな?
10分、15分、待つが帰ってこない!
アシスタントに電話して 何か聞いているか聞くが何の情報もない
アシスタントも駆けつけてくれた。
アシスタントが家計簿を見ると 予想外に野菜や、パンなど レシートがない物の値段が高いことをアシスタントが指摘した。
2時間後、トライシクルでジュリエットが帰って来た!!
私は怒り爆発!!
昨日の今日で鈴木さんを放置して何してるの!!
彼女は気まずそうに 『メガネが壊れたから取りに行った。今週、休みがなかったから 勝手に行った! と 言い訳が始まった。
休みはあんたが変更したやろが!!
鈴木さんが一人になる時は私かアシスタント、
が変わりに留守番するようになっているのに
何故、電話しなかった!!昨日の行方不明時もあんた 出かけてのか!
『メガネは明日、取りに行く予定だったけど
メガネ屋が「早く取りに来い」と電話があったから』
言い訳がおかしいし 明日の出かける予定も聞いてない。
何言っても通じないし、あやまらない!
反省してる様子もなく、逆に怒った顔をしとる。
確かに認知症でビサヤ語も通じないし介護は本当に大変だと分かっている。
その分給料、条件、働く環境も配慮していた。
ジュリエットの顔は私の怒りに不満そうでフィリピン人と喧嘩しても良くないし、
鈴木さんの環境が悪くならないようにと我慢するがイラついても仕方がなく私が冷静になるにはその場をはなれて帰るしかなかった…
3日後に私は認知症の母親に合うために日本に帰るが不安で仕方がなかった。
続く…