ドゥマゲテで死を迎える(後半)

フィリピンの現実

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大山さんの親族からの送金が期待出来なくなり

パートナーも落ち込む

 

 

 

 

大山さんの通帳のお金は大腸癌治療費で全て消えていた。

 

 

 

パートナーも10年の仲なのでちゃんと見送ってあげたい…

気持ちは理解で出来る。

 

 

 

私も以前、葬儀の仕事をしていたので 人間らしく葬儀をして見送ってあげたい

 

 

パートナーは葬儀式場に到着した時には もう すでに30000ペソ程使っている。

 

 

彼女は大山さんのご遺体に近づき お顔を見ながら 日本語で 『しかたないね…私がお金用意するよ。私も貴方に助けられた。 がんばるよ』

 

 

 

 

そして私の顔を見て 『私がお金借ります』

と腹を括った力のある声でした。

私は頷くしかなかった。

 

 

 

彼女はトライシクルを所持していて それを担保に40000ペソが用意できた。彼女はそのお金で

お墓を契約しお花を買って葬儀場に戻ってきた

フィリピン人の給料5ヵ月分ぐらいの金額40000ペソ

期限内に返せなければトライシクルは帰ってこない

 

 

 

大山さんが棺に納められた… お通夜と葬儀の準備が出来た

通夜にはパートナーの親戚、パートナーの子供のクラスメイト、親戚の友達が沢山来た

 

 

 

お通夜は夜中2時まで大盛り上がり

フィリピンの通夜は誰も泣かなく笑って見送る

 

 

次の日にはお墓に無事埋葬された

 

 

その後、彼女は トライシクルを取り戻すために

仕事をして1ヶ月後にはトライシクルが戻って来たが名義は全額返済が終わるまで 彼女の物にはならない

 

 

 

ネグロス島では年間8人程の日本人が亡くなる

中には国籍が分からないご遺体場合は中国、韓国、台湾、日本の大使館に連絡が行くがパスポートが見つからなければ ご遺体は亡くなった場所の市が負担する。

 

 

本当が噂かは分からないが国籍が判明しないご遺体は 病気した豚の処理場に埋められる話もある。

 

海外に行く時は必ず 在留届け たびレジ登録を!!

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