手続きと同時に鈴木さんを面倒見ていたドライバーの様子も明らかになってきた。
医者と看護師にこれは「保護責任者遺棄罪に該当と銀行の通帳残高が小銭程度で 金銭横領で 警察に行きなさい」と言われた。それと同時にドライバーは息子さんに 退職金を求める電話を何度もしていた。
鈴木さんの家族にも真実を伝えるが 息子さんは
フィリピンの事情を理解していて、ドライバーが刑務所に行っても父は何も変わらないし、お金は戻って来ない。
これから父がどう過ごすかが 大事なので 警察には報告せず 退職金も渡さずフィリピンの厳しいコロナルールに葛藤しながら 新しい生活の準備が始めることに決まった。
私が保護者なるための条件にアパートの見直しがあった。それは 介護士が24時間一緒に生活するためだった。
新たなアパートが決まり、ヘルパーの派遣会社から朝のヘルパーさん、夜のヘルパーさんも手配が出来、 医療ベッド、車椅子も到着。
昼のヘルパーさんは ジュリエット。
基本は朝、7時から夜7時迄がジュリエット。
夜7時から朝7時迄が アーチャリー。
生活スタイルは 金銭管理、ヘルパーへの指示は私が管理し、 10日に1度 食費、オムツ、生活費 3000ペソをジュリエットに渡す。
私のアシスタントも私とは別に10日に1度尋ね様子を見る。
1日5回に分けて 胃に負担がない食事が始まり 一ヶ月経過すると 鈴木さんは車椅子に座れる様になり 出来るだけ風を感じれる様に起きてる時は ゲート前で過ごす様にヘルパーに指示をした。
食欲も出て来て、食べる意思が出て来た!!
スプーンを持つがまだひとりでは食べれない……
3週が過ぎ、『ヘルパーが 8月21日は 鈴木さんは来週お誕生日です』 と 知らされ、これが最後の誕生日になるかも知れないと 感じた。
皆でお祝いすることになった。
ヘルパーさんも喜んで用意してくれ 近所の方も手伝ってくれました。
フィリピンの誕生日には 甘いスパゲティ、
豚を煮込み、鈴木さんがリクエストした焼き魚、春巻きと料理が並んだ。
飾り付けはアシスタントのフェビーが担当。
鈴木さんはリクエストした魚が美味しい!と喜びヘルパーさんに食べさせてもらう
近所の方も『鈴木さーん ハッピーバースデー🎁🎂🎉』と 数日前から言われていたので 『はい。はい。 サンキュー👍️🎶』と親指を立てていたが 数日続き 誕生日当日 『誰が誕生日なんだよー』とイラつく場面も🤣🤣🤣
でも ちゃんとロウソクは消せました。
初めて会った時は、鈴木さんの死を覚悟して引き受けたが この日を笑顔で迎えれたことが 私も感動し アシスタントのフェビーが 『出会った時は葬サポートをイメージしていたけど…. ひろさん!! 私も鈴木さんを一緒にサポートする。 本当に!』と私に約束してくれた。
心強いアシスタントだ!!
この日は遅くまで近所の方と盛り上がったが
本人の鈴木さんは 自分の誕生日にも興味なしだった
🤣🤣🤣
続く…